2012-01-01から1年間の記事一覧

2012年末に。草思社「親日派のための弁明」金完ソプ著2002・7刊

3年余りの民主党政治から自民党政治に戻る。3代続いた。大体3代で終わるとよく言う。民主党もそうなった。期待が大きかっただけに期待が外れると、腹が立つ。それでも目線を低くした政治もあり、少しは評価してもよい部分もある。 「高校授業料無償化」。こ…

集英社新書「TPP亡国論」中野剛士著2011・12刊。

衆議院が解散されて2週間目。 第3極といわれる政党の収斂が進んでいる。昨年東日本大震災による原子力発電事故という大災害を受けながら この問題を前面に出し最大の「公約」に取り上げるべき政党が出現し、原発政策を議論してほしいと考えていたが、ようや…

徳間書店「グローバル経済に殺される韓国、打ち勝つ日本」三橋貴明著2012・6刊

意外な著書であった。むしろウオンの通貨安戦略で日本よりグローバル経済で一歩先を歩いていると考えていた韓国経済が実はそうではない。格差も進み、失業率も実際は20%近いという。 一度はIMFより支援を受けた韓国大企業の株主比率は50%以上が外国資本…

中公新書「韓国とキリスト教」浅見雅一・安廷苑著・2012・7月刊

隣国、韓国について「古代朝鮮」「高麗」「朝鮮王朝」とあまりこれまで読んでこなかった「隣国の歴史」を勉強している。特に客観的記述に注意し冷静に読んでいるが、三省堂で朝鮮史研究会より1995年から10刷以上出版されている「朝鮮の歴史・新版」が整理さ…

平成24年8月残暑雑感。

今年 都内の百貨店で開催されていた「五浦(いずら)と岡倉天心の遺産展」を観賞する機会があった。東日本大震災で流失した五浦六角堂が茨城大学などの努力で今年4月再建された記念の絵画展であった。 横山大観、下村観山、菱田春草、など日本近代絵画史上…

ミネルヴァ書房「何処へ行くのか、この国は」村田良平著・2010・4刊

梅雨の終盤となると、記録的大雨がここ何年か続いている。今年は北部九州、熊本、佐賀、大分、福岡が大被害を受けた。関東は先週梅雨明けとなった。 暑い夏に入る。7月末から8月の終戦記念日にかけ新聞は太平洋戦争、歴史の反省の論調に紙面を割く。しかし今…

光文社新書「『当事者』の時代」 佐々木俊尚著・2012・3刊

面白い本に出会った。 1970年代に仕事と勉強と遊びに青春時代を過ごした筆者が、自らのこれまでを「自省」させ考えさせてくれた好著書であった。著者、佐々木俊尚氏。 1961年生 年齢50代初め。早稲田に6年在籍しバブルはじける兆しの出はじめた1988年毎日新…

朝日新書「福島原発メルトダウン」広瀬隆著・2011・5刊

現役時代の金融界よりコンサルタントという自由業に転進し いつの間にか今月末で丁度10年になる。 先月5月コンサルとして関わった放射線機器関連会社の業務で福島に行って来た。 東日本大震災より1年余り。復興は順調でない。津波被災された地域は、コンクリ…

論創社「よみがえるカリスマ平田篤胤」荒俣宏・米田勝安著2000・12刊

1年前、「タイガーマスク現象」が社会をにぎわした。その際バングラデッシュの「BOPビジネス」・グラミンフォン創業者、イクバル・カデイーアを取上げた。世界の経済は更に下降線のようだ。3月には「東日本大震災」が発生した。『タイガーマスク現象』は数年…