2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年末に。経済界刊「時務を識る」北尾吉孝著2011・12刊

関東以西で想定されていた「大地震」の到来と、逆に原発安全神話として信じられ、想定されていなかった「原発・放射能汚染事故」の1年であった。目の前に自然に育まれ、生まれ育った故郷がありながら戻れない事実ほど悲惨なことはない。取り返すことの出来な…

講談社現代文庫「韓国は1個の哲学である」小倉紀蔵著・2011・5刊

世界はまさに不安定の様相である。資本主義の行き過ぎた「格差社会」に反対するアメリカ若者のウオール街でのデモ、同じくロンドンでの若者のデモ、欧州財政危機、中東オレンジ革命による民主化運動、カダフィのリビア独裁もついに倒れた。アメリカ$の暴落…

平成23年8月・残暑お見舞い

既に8月末。昨年の猛暑に比較しやや涼しい。蝉も『この夏最後だ』と言わんばかりに鳴いている。 2年前の夏に政権交代した民主党が3度目の代表選を昨日実施した。内部の権力闘争。テレビを見ていて、当選発表をする瞬間、当選した候補者の1人隣の席に座って…

PHP「なぜ日本は『大東亜戦争』を戦ったのか―アジア主義者の夢と挫折」田原総一朗著2011・4月刊 

今日の日本の30代 40代の生き方に感心させられることが多くなっている。国立大医学部卒業後外務省へ医務官として入省、その後退職し アフリカ・スーダン共和国で医療関係のNPO法人「ロシナンテス」を立ち上げ医療活動に取り組み、現地の人々から尊敬されてい…

「日本汽水紀行ー森は海の恋人の世界をたずねて」畠山 重篤著・文芸春秋・2007・6刊

今日は震災後丁度3ケ月目。4月初め、被災地を訪れ、「言葉」がなかった。 ブッダの「掌」のなかで「生かされている」と実感した。生死は紙一重。生死は田んぼの細いあぜ道一本の差と実感した。2ケ月ブログ休んだ。頭の整理を行った。前回3月末のブログでは、…

平成23年3月・2つの現実・アンコールの如く忘れ去られないように。

このブログで何度かインド、バングラデッシュ等途上国、途上地域のテーマを取上げた。グローバル化で成長するインド、精神の輸出国の磁場と言われる多宗教国家インド。グローバル化でどう変貌していくか、筆者には関心の大きいテーマである。 今月はじめ韓国…

英治出版「グラミンフォンという奇跡」ニコラス・p・サリバン著 東方雅美・渡部典子訳(2007・7・20刊)

おめでとうございます。 新年なのでいい話題を取上げたい。 「タイガーマスク現象」が全国で生じている。小学校に入学する児童に匿名で「ランドセル」を贈るというこの「善意」を否定する人はいない。なかには 社会を斜めから見て「偽善」と言い 批判する「…