残暑雑感。(2014残暑に)

 時代が100年以上前の国境溶解の時代に似ているという。ノートとりながら、20年前のキッシンジャーの著作「外交史・上下」読み始めた。

 2008年8月23日にスタートし、3日坊主かと思ったこのブログも足かけ満6年経た。月1回を考えたが不規則になっている。ブログ筆者も古稀の節目。年齢を重ねても未熟である。亡父が生前語ってくれた言葉が頭に残っている。「人間ガンバコに入るまでわからない」。(棺を覆うまでわからない,棺に入るまで想定外も起こり得る。中国語の『活到老 学到老』(人間死ぬまで勉強だ)に通じる。

 つい最近,家業の関係上、画家の人達に幼少のときから縁があり、「絵描き屋さん」になりたいと言う気持が通奏低音のようにあり続け「80歳画家」の目標をもち、71歳リタイヤ後、木版制作、風景スケッチ周りをやり、77歳喜寿の祝いに日本橋で個展を開いた現役時代の先輩に会った。派手ではなく、静かな 温厚な方で、現役時代からなんとなく心のどこかで尊敬していたが、「その偉さ』に接し、何かしら力と希望を頂戴した。

 このブログ、70歳ということで打ち切ろうかと迷ったが、古典などを含め読みたい書が沢山あり、『新刊書』にすぐ手を出さないまでも、欲張って読もうと手元に置いてある書もある。歴史上に残した女性の生き方も書きたいし、学校任せでない人間教育にも関心あるし、アジアの発展事情にも関心がある。現役のころ、ベンチャーキャピタルの仕事に取り組んだことで、新産業と地域開発にも関心ある。焦らず、テーマごと何冊か読んだ後、何ケ月に一度このブログにまとめようかと,もうしばらく続けることに決めた。この夏、宮城、石巻の「サンファン館」を訪れたり、日本―スペイン慶長遣欧使節出帆400周年記念オペラ高橋睦郎原作・脚本「遠い帆」を観る機会があったが、ブログも当初計画した通り、スペインについて書いてもみたい。堀田善衛「スペイン断章」「情熱の行方」等のようにはいかないが。

 少ないが、次に「「何を書くの?」と楽しみにして来てくれている嬉しい人もいる。
そう考えていたら、鳥越俊太郎氏が「祖父の流儀」という本を出した。未読だが筆者も孫に伝えたいこともあり、10年後高校生になった孫とスペインを一緒に廻りたい夢があるが。などなど。・・・・・
 残暑、皆様のご健康を願いながら雑感を記しました。