早川書房「ブレイクアウト ネーションズ=大停滞を打ち破る新興諸国」 ルチル・シャルマ著 2013・2刊

 このブログ2008年8月にスタートし 足かけ満5年になる。
短期間であったがベトナムハノイに行ってきた。高速道路を走る2人乗りの若者のオートバイの数に圧倒され エネルギーを貰って帰ってきた。
 数年前ベトナムを次の中国と持ち上げ、ベトナム投資熱があったが、順調ではなかった。空港のレストランのレジ係がパソコンゲームに夢中になっている姿、日本では即解雇だろう。一党支配の社会主義の空気が垣間見えた。ハノイホーチミン間、飛行機で2〜3時間 列車だと30数時間と案内ガイドが説明してくれた。30数時間とすると、日本から南米までの所要時間である。GDP1000億ドルの経済にこの用地の買収だけで500億ドルと本書は述べている。まだまだ発展までは時間を要す。
 世界経済が激変の中にある現代、次にブレイクアウトする国はどこか?
機関投資家の目線でブレイクアウトネーションズを予測し分析している。興味尽きない著書である。(了)